古くから馬の産地であった最上地方。昔は農耕馬として生活をともにし、馬が家にいるのが当たり前だった時代がありました。農耕馬は田畑で働く中で足がつぶれてしまうことが多々あったようで、その際はそれまでの感謝の意を込めて余すことなく食するというありがたみの食文化がありました。これによりアキレス腱やスジ肉、モツといった部位が煮込み料理で食され、家庭ではお祝いごとのハレの料理、居酒屋などでは定番のお酒のあてとして定着しています。「馬刺し」が食されるようになったのは新庄では昭和40年代と言われています。これは当時流行したテレビドラマが九州を舞台にしたもので、劇中によく馬刺しが登場したからなんだと市内の老舗のお肉屋さんから聞きました。 馬刺しをはじめ馬肉料理は市内の精肉店で取り扱うほか、居酒屋でも食することができます。 |