尾花沢市と舟形町との間にある猿羽根峠は標高150mの峠で、旧羽州街道の要所。現在は公園として整備されています。
高野一栄宅に3泊した芭蕉と曾良は、5月30日(陽暦7月16日)、大石田から通行手形(出手形)を受け取り岩ヶ袋、海谷、鷹巣、芦沢と北上し羽州街道に入りました。
その後、名木沢の関所に通行手形を納め、この先の毒沢口から馬で標高150mの猿羽根山の峠越えをしています。峠越えの道が、村山の郡の西端で左折した先に、「新荘領」を刻した藩境の標石があり、もともと「従是北新荘領」の文字が刻印されていたが、現在は上半分が欠損し3文字のみが残っています。
この地点から更に峠を行くともうひとつの旧跡、一里塚を目にすることができます。