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Tourist Spot

幻想の森

げんそうのもり

有名CMや映画のロケ地にもなったヒーリングスポット

戸沢村

  • #あがらしゃれ最上
  • #花・植物
  • #自然・景観
  • #山・高原
  • #3.巨木
  • #景勝地・天然記念物
  • #アウトドア・スポーツ
  • #登山・トレッキング

 土湯橋のたもとから陸橋をくぐっていく林道終点に幻想の森がある。神代スギ、山ノ内スギともいう土湯スギの森で、スギというよりマツを思わせる異様な巨木群が蝟集する。樹齢千年前後、幹回り8m前後の巨樹が形状を違えながら森を作っている。森の中央に、のたうったような巨大な根を思わせる主幹から、何本かが幹を延ばす巨大スギがあるが、それが幻想大スギといわれるこの森の王だ。幹回り18mを超えるが、主幹を失っているためか、環境省の発表に載らなかった。 山ノ内スギの成因は諸説がある。遺伝説に対しては、その種子を取り出して植えても異常がなかったので遺伝性はないといい、気象、土壌説には、山ノ内スギの伐採跡に同種の苗を植林しても普通の生育をするから違うという。また、盗伐後の萌芽説には、小さい木にも奇形が見られるから違うとされる、というようにこの論争は現在も続くが結論を見ない。
 義経記にある「たけくらべの杉」は幻想の森などのスギを指す。

トレッキング

散策コースには木製チップが敷かれており迷わずに散策でき、特別なトレッキングシューズなどがなくても気軽に幻想的な景色を楽しむことができる。標高260mにある幻想の森は、11月下旬から5月上旬は積雪のため、車両通行ができない為注意が必要。

アクセスJR新庄駅から国道47号線を酒田方面に車で45分。左手に「幻想の森」の看板あり(JR高屋駅から約1.3km、白糸の滝ドライブイン手前約500m)へ左へ入り林道15分
駐車場駐車スペース  3〜4台

ユキツバキ

最上から日本海に向かって最上川の急流が流れる急峻な渓谷は、両岸を白糸の滝など多くの滝が流れ落ちる古くからの景勝地である。最上峡といわれ、山形県立自然公園に指定されている。最上峡の左岸には、ウラスギの巨木とブナの混成林が広がり、雪解けを待って、イワウチワやキクザキイチゲ、アズマイチゲが次々と林床に可憐な花を咲かせる。雪の布団の下で越冬していた灌木のユキツバキは、倒れていた枝を立ち上げ、黄赤色の花をつける。

最上川舟下りの舟着き場である最上川リバーポートから幻想の森に至る登山道を歩き始めると、キクザキイチゲとアズマイチゲが白や紫の花で出迎えてくれる。中腹で、登山道から右手に数十メートル入ると、ウラスギの巨木の中に草薙(くさなぎ)のアガリコブナが大きく広げた枝いっぱいに萌黄色の新緑をつけて輝いている。炭焼きのため切られた枝の痕がこぶとなり、年月を重ねるにつれこぶが肥大化し、アガリコブナとしては日本有数の大きさを誇る。

アガリコブナから登山道に戻り、さらに標高を100メートルほど稼ぎ、杉の植林地を抜けると、幻想の森に着く。樹齢数百年のウラスギの巨木が群生し、群生地の中央には主幹が朽ちてしまってはいるが、樹齢1千年といわれる幻想大杉が主のように鎮座する。ウラスギの巨木は根元から複数の幹を天に向かって伸ばし、幻想的な光景が広がる。巨木の間を埋めるように、ユキツバキが春を待ちかね、花を咲かせる。巨木の中には、ウラスギとサクラの木が絡み合い癒着した連理木もあるので、探してみよう。

Information

幹周
12〜13m
樹高
30m
樹齢
不明
種類
スギ
場所
戸沢村山ノ内
標高272m
アクセス
JR古口駅から国道47号の林道入口まで車で15分。
未舗装の林道を約15分走り、幻想の森駐車場に至る。
途中、旧最上川スキー場に向かう左に分岐する林道があるので、注意。
幻想の森内の散策は約30分。
お問い合わせ
0233-72-2110(戸沢村観光物産協会)
駐車場
駐車スペース  3〜4台
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