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岩神権現のクロベ・岩神権現杉

いわがみごんげんのくろべ・いわがみごんげんすぎ

並び立つ権現様のご神木

大蔵村

  • #花・植物
  • #自然・景観

岩神権現のクロベ

 岩神権現のクロベは大蔵村赤松集落南方の松山西麓、村道わきにある。赤松は地すべりの多発地帯で、昭和49年4月にも大きな被害があったことが記憶に新しい。 松山はねじれマツの群生地として知られていた。修験者が葉山への往路、大きな杉の木の下に権現様の姿が現われたのを見てこの地で修行をしたという。以後、村人たちはこのスギを岩神権現杉として祀るようになった。 岩神権現杉と並んでいる怪異な巨樹が岩神権現のクロベだが、昔は2幹に分かれた巨大なスギがあると村人は不思議がっていた。スギにしては色艶もおかしく、スギの変種か、ヒバの大木かとされ、ヒバノキとも言われたが、最近クロベと確認された。 古老によるとこの巨樹は山の上からずり落ちてきたのだという。幹回り13.9mは、中間の着生木を含めた数字で、その後着生木は伐られたので、幹回りは12.2mが正しく、株立ちで全国一である。主幹は6.24m。

幹周12.2m
樹高25m
樹齢200〜300年
種類クロベ
場所大蔵村赤松
アクセスJR新庄駅から車で約30分

岩神権現杉

 昔、一人の修験者が葉山へ参詣するとき、大きなスギの下に葉山権現様のお姿が現れたのを見て、その神々しさに心をうたれ、この地で修行を重ねたという。その木が現在の岩神権現杉である。もともとこの地には三本スギがあったと伝えられ、現在は岩神権現杉一本のみが神木として祀られているが、伐られたスギはもっと大きかったという。 江戸時代のこと、樵達が三本スギのうちの一本を切ろうとしたら、切り口から真っ赤な樹液が流れてきた。駆けつけた棟梁は頭のかぶりものを下手の方向に投げ捨て深々と頭を下げた。 すると巨樹はかぶりものの方向に音をたてて倒れたという。その後樵達はこの木を筏に組み、酒田の港に下した。ところが、酒田港で突風が吹いてきて、筏を上流へ押し戻したが、間もなく、筏は消えてしまった。人は権現様の祟りと恐れたという。 昭和46年頃、残されたこの岩神権現杉が伐られることになったが、住民の陳情により残されることになった。毎年5月8日が例祭の日で、しめ縄が巻かれる。

幹周7.1m
樹高27m
樹齢800年以上
種類スギ
場所大蔵村赤松
アクセスJR新庄駅から車で約30分
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