Tourist Spot
念仏ヶ原湿原
ねんぶつがはらしつげん
大蔵村
- #自然・景観
- #山・高原
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念仏ヶ原は、月山山頂から東方約 5.2km、標高約 1,050~1,100mに広がる面積約 40ha の湿原で、東北地方の典型的な山地貧養湿原である。湿原の北側には、西から北東側に庄内町と大蔵村の町村境をなす標高約 1,100m内外の低い尾根が走り、南側には濁り沢源流の小流が大地を浸食し、湿原を含めて台地の排水路となって西から南へ下っている。
湿原は、このような尾根と流水路の間の平坦地に広がっているが、全体として北東から南西へゆるく傾斜している。
湿原を貫く肘折から月山山頂へ向かう登山道は、山頂までのアプロ-チが非常に長く、9時間程度を要することから、このコ-スは一般向けではなく、登山者は非常に尐ない。
また、湿原には木道が整備されていることから、登山の休憩場所となる登山道と沢の交差点や避難小屋周辺を除けば踏圧など人為的な荒廃はそれほど進んでいない。なお、念仏ヶ原を含む周辺湿原群は、磐梯朝日国立公園第 1 種特別地域内に位置していると共に環境省の特定植物群落に指定されているほか、我が国における保全上重要な湿地「月山・湯殿山湿原群」として環境省日本の重要湿地 500 に選定されている。