Tourist Spot
滝の沢の一本杉
たきのさわのいっぽんすぎ
真室川町
- #花・植物
- #自然・景観
県道釜淵(かまぶち)中田線の春木橋たもとから、滝の沢林道を3キロ北上した林道終点にこの巨樹は立つ。異称「お化け杉」とも呼ばれるが、いわくありげに湾曲して伸びる数本の大きな枝の形から連想されたのだろう。またこの巨樹は、神の依代として昔から地元の信仰を集めてきた。かつてここはウサギやバンドリを狩猟するときの目印の場所で、かつ休憩の場所であった。根元のウロ(空間部分)に2体の石を祀って、狩猟の安全と獲物の恵みをいのってきたが、巨樹はぐんぐん成長するにしたがって、丸みを帯びた山の神様の石を抱え込み、現在では、信仰の大石の見る影もなくなったという。滅多に見られる現象ではないが、米沢市関地区にある巨樹に同じような現象がある。巨樹が神石を抱き込むことで真の神木となるという説を証明するかのように、この木もまた、神の宿る木であるとして畏敬され伐採されることなく今日まで残っている。
Information
- 幹周
- 8.9m
- 樹高
- 45m
- 樹齢
- 300年
- 種類
- スギ
- 場所
- 真室川町釜淵滝ノ沢
- アクセス
- JR真室川駅から車で約25分(JR釜淵駅から車で約10分)