女甑山の大カツラ
めこしきやまのおおかつら
真室川町
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女甑山の大カツラは、真室川町北部に位置する女甑山の東裾野にある日本最大級の巨大カツラで樹齢は1000年以上と言われ、林野庁「森の巨人たち100選」に選定されています。
このカツラは及位(のぞき)の狩人達から崇められてきた神木で、「母子鬼(めこしき)権現カツラ」とも呼ばれる。近くのカツラの切り株の年輪から推計すると、この巨樹の誕生は西暦1281年、ときあたかも第2回目の蒙古襲来(元寇)の年になる。及位の狩人達は、マタギの家伝である万司万三郎の『山立根本之巻』を秘本とし、この巻物をこの巨樹に秘蔵し、入山のときは必ず祈願の呪文を唱えたという。彼らは、権現様(母子鬼権現カツラ)から猟を許されると考え、この巨樹に対して畏敬の念をもって接してきた。昔、ここは一大霊山として栄え、修験者は逆さ吊りになって、女甑山の断崖にある赤穴を覗き、悟りを開く修行をし、この行は「のぞきの行」といわれ、「位に及ぶ」最高の行であった。甑山には多くの修験者が集まったが、金銀を持つ者を赤穴に誘い、鎖を断ち切り、財宝を盗むなど悪徳がはびこったので、北条時頼が閉山したという。
女甑山、男甑山がある周辺は、日本最大級のブナ、ミズナラ、カツラなど数多くの巨木が点在するスポットになっており、特に一帯に広がるブナ林は美しく見事な光景を見ることができます。この付近には数多くの貴重な動植物が生息し、また山菜の宝庫でもあります。名勝沼はひっそりと静まった神秘的な雰囲気があり、四季折々に素晴らしい景色で楽しませてくれます。
トレッキング
前森山林道駐車場から整備された美しいブナ林の登山道を歩くと女甑山の大カツラやカツラの巨木群に到着します。そこから甑峠(矢島街道)を通り抜け名勝沼を引き返すコースになります。中級者以上には女甑山、男甑山を登るコースもあります。
登り口 | 登り口マップ |
難易度 | 初心者 |
所要時間 | 3時間30分 |
アクセス | JR真室川駅から車で40分 |
駐車場 | 前森山林道終点駐車場10台 |
Information
- 幹周
- 13.4m
- 樹高
- 25m
- 樹齢
- 1000年以上
- 種類
- カツラ
- 場所
- 真室川町女甑山 標高715m
- アクセス
- JR真室川駅から車で約35分(JR大滝駅から車で約5分)、さらに歩いて20分