現代のアーティストである「漫画家」たち。いまや漫画は日本を代表する文化となりました。

豪雪地帯である最上地域は、数々の才能あふれる漫画家たちを輩出しています。
新庄まちなか漫画ミュージアムでは、「幽☆遊☆白☆書」や「HUNTER×HUNTER」の作者として知られる冨樫義博氏の出生地である新庄市万場町商店街を中心に、さまざまな店舗・施設で最上地域にゆかりのある漫画家のイラストや色紙を展示しています。

新庄・最上ゆかりの漫画家

※敬称略

冨樫義博

新庄市出身。山形大学在学中の1987 年に第24 回ホップ☆ステップ賞佳作、第34 回手塚賞準入選をそれぞれ受賞。同年に集英社「週刊少年ジャンプ増刊WinterSpecial」において、『とんだバースディプレゼント』で漫画家デビュー。以降、「週刊少年ジャンプ」にて連載された『幽☆遊☆白書』『レベルＥ』は、それぞれテレビアニメ化されるなど、大ヒット作となった。また平成10 年より連載が開始された『HUNTER × HUNTER』は、日本のみならず海外にも多数のファンがいる。全作品の累計発行部数が1 億部を超える、日本を代表する少年漫画家の一人である。

阿部ゆたか

新庄市出身。1979 年第2 回ひとみ新人まんが賞で佳作を受賞し漫画家デビュー。講談社の月間少女漫画雑誌「なかよし」などで連載をもった。以降は、大学の後輩で小学館の週刊少年漫画雑誌「サンデー」に連載中の人気漫画「名探偵コナン」の作者青山剛昌氏の誘いで、小学生版や劇場版の「名探偵コナン」の作画などを手がけるほか、漫画専門大学の講師など多彩な経歴をもつ。代表作は「ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説」。

岡田理知

新庄市出身。高校在学中の1976 年、第95 回別マ少女まんがスクール期待賞を受賞。卒業後、集英社の月刊少女漫画雑誌「別冊マーガレット」において、『ろまんちっくな雪の日に』で漫画家デビュー。代表作「本家のヨメ」は、集英社より全20 巻発刊されており、2001 年に日本テレビ系列で実写ドラマ化。日本のほか、アジア圏でも放映され、台湾などで大ヒットドラマとなった。

安彦麻理絵

新庄市出身。大学在学中の1989 年に青林堂「月刊漫画ガロ」において、「おんなのこである条件」で漫画家デビュー。以降、女性の性をテーマにした作品など、さまざまな著書をもつ。また、2005 年に祥伝社『FEELYOUNG』に連載された「コンナオトナノオンナノコ」は映画化されている。現在は大手ウェブポータルサイトにおいてウェブ連載エッセイなどを執筆している。代表作は「めーど・イン・山形」（日本文芸社）。

羽海野チカ

東京都足立区出身。（父親が舟形町、母親が新庄市出身）美術系高等学校卒業後、キャラクターイラ
ストやグッズデザイナーなどを手掛ける。2000 年に「ハチミツとクローバー」で漫画家デビュー。同作はテレビアニメ、実写映画、テレビドラマ化されるなど大ヒット作となった。2007 年からは、『ヤングアニマル』（白泉社）にて将棋を題材とした「3 月のライオン」を連載中。2016 年秋からテレビアニメが放送中、2017 年春には実写映画も２部作連続・全国公開予定など、同じく大ヒット作となっている。日本を代表する女性漫画家の一人である。

海和雅実

最上町出身。専門学校へ進学の後、漫画家許斐剛氏に師事。人気漫画の製作に携わる傍ら、自身の創作活動にも取り組み、2000 年5 月期天下一漫画賞にて「マルのドリブル」で入賞。2001 年に「赤マルジャンプ」にて漫画家デビュー。「哲さんといっしょ」、「モモ♡一文字」が掲載される。現在も許斐剛氏のもとでチーフアシスタントを務め、「テニスの王子様」（週刊少年ジャンプ）、「新テニスの王子様」（ジャンプスクエア）の製作に深く関わっている。

展示場所